概要
シャブの取引中に殺されたヤクザの父を持つ賢治は、父を殺した侠葉会の組員を襲い、シャブと金を奪います。
焼肉店で芝咲組の親分を助け、芝咲に気に入られた賢治は芝咲組に入ることに…
キャスト
山本賢治:綾野剛
柴咲博:舘ひろし
工藤由香:尾野真千子
中村努:北村有起哉
細野竜太:市原隼人
竹田誠:菅田俊
大原幸平:二ノ宮隆太郎
木村愛子:寺島しのぶ
ストーリー
賢治の父は、ヤクザの親分で麻薬取引中になくなりました。
親父の葬式に私服で参列中、参列していた刑事に警察署に来るように言われます。
場所が変わって警察署のトイレ内で、俺がパクっていれば正治(賢治の父)も死なずに済んだのにと嘆く刑事。
親父みたいになるなよと刑事に忠告される賢治は、紙コップに尿を入れています。
恐らく薬物検査だと思います。
賢治の戻りを外で待っていた、手下の細野たち。
その帰り、賢治は白昼堂々と麻薬取引していた現場に出くわします。
自分にも売ってもらえるように頼むのですが、新規には売らないと断られてしまう。
そこで「山本、山本正治」と親父の名前を出したら、信頼してもらえたようです。
こいつが親父を殺したのかもしれない。賢治は売人を殴り、お金とシャブを奪います。
夜になり、港まで逃げてきた賢治たち。バックの中身を確認すると大金とシャブを発見。
シャブを月の明かりに照らして綺麗だと眺めていたら、賢治がカバンごと海に放り投げてしまいました。
細野「やってくれたよ」
シャブが原因で自分の父親が死んだので、賢治はシャブが嫌いなようです。
手下が焼き肉に行きたいというので、みんなを焼き肉屋「オモニ」に連れていきます。
ヤクザとの出会い
その焼肉店に芝咲組の組長達が現れます。
その親分のオーラにビビる賢治、その店に芝咲組のライバルの組がカチコミにやってきます。
賢治はビビることなく、そのヒットマンを倒し、芝咲の命を救います。
翌日、賢治宅に柴咲の手下がやってきます。しかも土足で家に上がってきて靴で賢治を蹴っ飛ばして起こします。
賢治を自分の手下にしたい芝咲の元に連れていきます。
それとは逆に、賢治には全くヤクザになる気はありませんでした。
その帰り道、反撃にあった賢治は侠葉会の若頭の加藤に捕まってしまいました。
それは芝咲のライバルの組でした。
若い臓器は高く売れるぞっと加藤に脅され、海まで連れて行かれる賢治と仲間。
携帯や財布は足がつくからと、賢治の財布から芝咲の名刺が出てきました。
おかげで命拾いした賢治は、芝咲組へ向かいました。
拉致・拷問から開放された賢治は、頑張ったなと芝咲に声をかけられます。
「行くとこあんのかケン坊?」と優しく言葉をかけられ、泣きながら組に入ることを決心した賢治。
芝咲組の親子血縁盃の式典が執り行われました。
芝咲「これで家族だな」、賢治「よろしくお願いします」
今までのチンピラだった賢治とは違い、真剣な面持ちで盃を交わす賢治でした。
その後の賢治
その後大活躍する賢治の背中には、立派な彫り物が彫られていた(2005年)。
彼は柴崎組のナンバー3までになりました。
賢治が仕切っている店に、ライバル組の侠葉会がやってきました。
「お前の親父に南から手を引けよ」っと偉そうな組員に腹を立てた賢治は、彼の頭を酒のボトルで割ってしまいます。
喧嘩が終わりママに酒を頼んでお店で飲みだした賢治の隣りに座った、由香という女性が
好きになってしまいました。
女性の扱い方を知らない賢治は、その由香を家に呼び無理やり犯そうとします。
気の強い由香は、賢治を殴ります。
翌日、昨日の喧嘩のせいで若頭に事務所で叱られる賢治。芝咲と若頭は加藤たちと話し合いをする羽目に。
芝咲組と侠葉会という2つの組が、一触即発の危機にあった。
そんな事があっても賢治は、由香に会いたくて仕方がない。
由香は学費を払うために、賢治の店で働いていた。
海デートを楽しむ二人。
「ヤクザってなんで夜でもサングラス掛けてんの?」っと賢治をからかう由香。
実は2人共家族がいませんでした。
親分に呼び出され、車中で昨日決裂したことを聞かされたが、侠葉会のヒットマンに襲われる。
親父をかばう賢治、二人は無事でしたが、運転していた大原は死んでしまいました。
カチコミ
今回の件はサツにケツを預けることになったと賢治に伝える親分、大原の敵を取りたくて仕方がない賢治。
その夜、賢治は侠葉会にカチコミをかけに行きます。
賢治が川山礼二(以前賢治たちをボコった)を発見し銃を構えたとき、後ろから何者かが賢治の代わりに川山を刺してしまいます。
芝咲組の若頭でした。「賢治…おやじ頼むぞ」、賢治「兄貴先に行ってください」
兄貴の代わりに罪をすべて被ろうと、川山に刺さっていた刃物を掴んで更に刺しました。
賢治は、由香の家に助けを求めてやってきました。由香は怯えていた賢治を抱きしめました。
そして二人はその夜に結ばれました。由香が朝目覚めると、そこに賢治の姿はなく机の上に札束だけが置かれていました。
賢治は最後のあいさつをしに組を訪れ、親父にしっかりと抱きしめられました。
親父「この…親不孝者が」
警察に連れて行かれる賢治、懲役14年の刑が言い渡されました。
令和元年に14年の刑を済ませて出てきた賢治を、若頭が迎えに来ました。
14年は法律や色んなものを変えてしまいました。
そのせいで、組の規模も小さくなってしまいました。
ヤクザが携帯1台買うにしても、条例のせいでめんどくさい世の中になってしまいました。
親父の頭も白髪になり、元気もなさそうです。親父はガンに侵されてしまったようです。
仲間たちも、8年前に出来た条例で締め付けられ出ていってしまったようです。
出てきてから、久々に行きつけの店「オモニ」に行きました。
そこで自分の子分の細野に出会い、2年前に拾ってもらって、産廃で働いている。
ヤクザをやめても人間として扱ってもらうには、5年はかかることを教えてもらいました。
食事が終わった途端、逃げるように帰っていった細野…
細野「兄貴と付き合えば、俺だって反社反社って言われちゃうんです」、「お世話になりました」
組織もしのぎがだんだんきつくなり、親父が今日から入院することに。
兄貴のしのぎに付き合う賢治、兄貴のしのぎはシャブの売人でした。
昔若頭が「男を磨くのが極道だ」と言っていましたが、キレイ事ばかり言ってられません。
若頭「何も知らねえで懲役行きやがって」
賢治「誰の分まで背負って、懲役行ったと思ってんだ」「おめえに組み任せたろうが」
若頭「綺麗事じゃ飯が食えねんだよ」と喧嘩する二人。
何日かして、由香の連絡先を手に入れた賢治は、公務員になっていた由香の職場へ行ってしまいます。
以前賢治が置いていったお金を使わずにとっていた由香は、帰りに賢治に渡します。
女性って健気な生き物ですね。
由香「もう合わないほうがいいと思う」、賢治「おれんとこに来ないか」
由香は賢治との間に子供がいることを告白します。
由香「親がヤクザだなんて絶対に言えない」
入院している組長を訪れる賢治、組長「義理も人情も金には勝てないってことだよな」、「お前組抜けろ まだやり直せる」
長い間のヤクザ生活から抜け出した賢治は、真っ先に由香と娘の元に向かいます。
それでも由香は、賢治が父親ということを隠します。
賢治は手下の紹介で、仕事まで手に入れます。
食事中に細野と撮った写真をネットに公表され、由香は職場を首にされそうです。
そんな中、由香は賢治に離れてほしいと頼みます。
由香「あんたのことなんか好きにならなきゃ良かった」と泣きじゃくる。
「お願いです 出ていってください」と土下座をする由香。
ヤクザだった過去があるために、全てを失ってしまった賢治は、これからどうやって生きていくのでしょうか。
ヤクザだった賢治が、大きく変わった世の中や法律にぶつかり挫折していく物語です。
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